ボラを買う

「おるかよ〜?」といってボラ釣り師さんが釣れたボラを提げてやってきました。

 

その日も普通に数を数えて買い取りをしたのですが、失敗でした。

「ん!?なんか良くない・・・」

ボラを触った時にそう感じたのですが、ついそのまま買ってしまいました。

見た目はどうということもないのですが、NGだったのはボラの体温。

簡単に言えば「煮えちょった・・・」

冬場はどうという事もないが、気温が上がってくると浮上してくる問題です。

 

「身を食べるわけじゃないき、ちょっとばあ温うなっちょってもかまんろがよ?」

いや、ちゃんと食べれる鮮度で持ってきてや。

「難しいこと言いなや」

こっちもお金出して買うがやき、そこはちゃんとしちょってや。

「そりゃまあそうやけんど・・・」

こんなボラは持ってきてもろうても次からは買えんで。

言いたくない一言を言わねばならない時もあります。

 

まずは鮮度が大事です。

たとえスカリに入れて生かしたままにしておいても一晩経ったものはダメです。

何匹も狭いところで一緒にしていると結構ダメージがあります。

前夜に釣って冷蔵保存したものを「買ってもらえないか」と相談がありますが、それもお断りしています。

 

次に汚れ具合。

それは大体釣った場所が問題になります。

水が汚れているところにいるからと言ってボラの皮が汚れているかといえば、そうでない事もあります。

綺麗な外海で釣れたボラなのに、なんでこんなに皮汚れがひどいのか首を傾げる事も結構あります。

買い取りの際にはどこで釣れたボラなのかは一応確認させていただきます。

また、皮に傷があったり、汚れが目立つもの、当日釣れたものでも鮮度が落ちたものはお断りする事になります。

 

何度か持ち込んでいただくと大体様子がわかってきて、皆さん気をつけてくれますが、季節の変わり目、特に気温が上がり始めた頃には温度管理で冒頭のようなやりとりに発展することもたまにはあります。

1度に10匹以上のボラを運んで来るのは結構大変です。持ち込んでいただいたボラは、出来るだけ気持ち良く買いたいと思っています。

ですが、せっかく持ってきてくれたからと目をつぶって買ってしまうと、ああ断っておけば良かったと思いながら効率の悪い作業をする羽目になります。

 

 

近年は浦戸湾周辺でボラを専門に釣る方は激減しています。